クックパッドも楽天レシピも古く思える「Foodily」という新しいレシピサイト
「これは!」と思い、正直なところ情報をシェアするのをやめようかと思いましたが、やっぱり良いアイデアはどんどんシェアしていくことにします。
日本にも料理のレシピを掲載するサイトはいろいろありますよね。ダントツのNo.1サイト「クックパッド」に「楽天レシピ」が挑んでいるなんて記事が最近ありました(参考:[CNET]「年内にクックパッド抜く-楽天レシピ、ポイント連動で攻勢」http://japan.cnet.com/news/business/20425484/)。楽天レシピは物販をビジネスにするっていうけど、そんなにシナジー効果あるかなあって疑問に思っちゃいます。鍋や包丁は一つあればいいわけで。ほんとに必要な食材は近所のスーパーで買うのがいちばん早いでしょ。ネットスーパーがいまいち流行らないのは不便だし値段も安くないからだと思いますが、どうなんでしょうか。要は料理は物販に向いてるジャンルじゃないと思います。

米国でついこのあいだローンチされたレシピサイトに「Foodily」(http://foodily.com/)というサイトがあります。一見するとGoogleのような検索ボックスにキーワードを入れるだけというシンプルな構成で目新しいところはないように見えますが、実によくできています。ポイントを3つにまとめます。
(1)コンテンツは外部のサイトから輸入する!?
「Foodily」はあくまでレシピの検索サイトです。コンテンツは自分たちでつくらず、数百のレシピサイトからコンテンツを引っぱってきて表示させています。したがって、CGMのように会員に投稿させる仕組みは必要ありません。
(2)料理とFacebookの融合=ソーシャルクッキング!?
最大の特長は見事なまでのFacebookとの融合です。「Foodily」で「Like」したものはFacebookにfeedされます。「Foodily」でレシピを検索すると、Facebookでつながっている友人が「Like」しているレシピが登場します。さらに、誰でもメニューを載せたFacebookのイベントをつくることができます。友だちはそのメニューにコメントしたり、シェアしたり、さらに料理を加えたりできるわけです。「Facebook Connect」の価値を最大限に引き出している良い事例だと思います。
(3)ビジネスは広告モデルではない、なんとクーポンモデル!?
「Foodily」が見やすくて使いやすい理由は広告を一切掲載していないからです。将来的に計画しているビジネスはなんとクーポンモデルだそうです。そのためにかなりユーザビリティに工夫を凝らしています。「Foodily」のレシピの材料表の横には「◯◯◯を表示させない」というオプションメニューがすべての材料についてます。それはつまり、塩分を摂り過ぎ人が「減塩じゃないものを表示させない」を選ぶと、検索結果のすべてのレシピが減塩でつくるレシピになるといったものです。サイトをそうしたつくりにすることによって、その人が料理にどんな材料を使う人かというデータを蓄積します。さらに、Facebookでユーザーを特定すれば住んでいる地域がわかります。そうしたデータを使って、食品流通と組んでクーポンを発行して集客することで、マーケティング費用を食品流通から得るという仕組みです。これからのマーケティングキーワードである「ハイパーローカル」を実践している点からいっても、ものすごいビジネスのアイデアだと思います。ここでシェアするのがもったいないぐらい。ぜひ、この記事を読んでいただいた方には起業してもらいたいものです。日本語のサイトで紹介している記事を探しましたが、突っ込んだ解説をしている人はいなかったですし(笑)
このサイトの存在意義を端的に示す一文がありましたので、こちらで今日のNOTEを閉じたいと思います。
Eating is usually a social experience. But choosing what to eat—that’s the more solitary pursuit. In most families, the meal planning, not to mention the shopping and the cooking, falls to one person, usually a busy mom who’s toiling alone until the food is on the table.
食べることはいつもはソーシャルな経験だ。しかし、ひとたび何を食べようかと選びだすと、それはとても孤独なものとなる。ほとんどの家庭において、買い物や料理はもちろんのこと、献立を決めてテーブルに料理が並ぶまで忙しく精を出すのは、いつもお母さん一人だ。
「Foodily」はソーシャルメディアの可能性を感じさせるレシピサイトだと思いました。いちはやく日本でもこうしたサイトに資金が集まるようになればいいのになあと思います。ちなみに「Foodily」が先日の資金調達で集めたお金は500万ドル(約4億1千万円)だそうです。すごい。
なお、もし事実誤認などがございましたら、Twitter(http://twitter.com/ro_mi)やFacebook(http://www.facebook.com/hiromi.kubota)などでお知らせいただけると大変に助かります。また、ご意見や感想などもいただければとても参考になります。
