キーワードはメディアチェックイン(media check-in)
この間の「ソーシャルエンターテインメント」のお話の続きになるかもしれませんが、テレビを見ながらツイートしたことある人ってたくさんいらっしゃいますよね。自分のTLでもけっこうテレビって見てるもんなんだなって思います。だいぶ前になりますが、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に宝島社の蓮見清一社長が出ていたときの自分のTLは見物でした。出版社の方をたくさんフォローしているので、それはそれはたくさんの悪口が(笑)。「Twitter×テレビって超たのしい!」って思いましたね、そのとき。性格悪いな、自分。
残念だなって思ったのはフォローしている人以外のコメントが拾えないことです。ハッシュタグを探してみるものの、なかなか見つからないし。おもしろいコメントしている人がいたら、きっとフォローするだろうなって思うわけです。
そういう意味において、「IntoNow」(http://www.intonow.com)は革命的なiPhoneアプリだと思います。簡単に説明いたしますと、iPhoneにテレビの音声を数秒間聴き取らせると、今見ているテレビ番組が画面に登場して、その番組にチェックインできるというアプリです。iPhoneをお使いの方なら「ShazamとFoursquareを合わせたようなアプリ」と言えばわかりやすいでしょうか。チェックインしていればFacebookやTwitterの友だちが何のテレビ番組を見ているのかがわかり、もちろんFacebookとTwitterというソーシャルストリームに「今、テレビでこの番組を見てます」というチェックインした情報を流すことができます。さらに、インターネット・ムービー・データベース(IMDb)と連動しているので見ている番組をすぐに調べられたり、Netflixで続きを見る、iTunesで違うエピソードをダウンロード購入するなどの機能が用意されているそうです。
今までもテレビ番組へチェックインするというコンセプトのサービスはいくつかありました。「Miso」(http://gomiso.com/)、「Philo」(http://www.playphilo.com/)などなど。でも、「IntoNow」の音声解析技術=サウンドプリントプラットフォーム(SoundPrint platform)を見てしまうと、これしかないかって感じです。
「IntoNow」はまだビジネスの段階ではありませんが、可能性は無限大です。TechCrunchによると家電メーカーのデバイスにプリインストールする、Nielsenのように視聴データをとるなど。いちばん大きいビジネスの可能性はコマーシャルのスポンサーをアプリ内に取り込むことだといいます。詳しくは書いていないのですが、「CMの続きはWebで」じゃなくて「CMの続きはアプリで」って展開が可能っていうことなんじゃないでしょうか。キャンペーンとかの連動性が今まで以上に高まる可能性がありそうですね。
ちなみに「IntoNow」は権利上の問題で新しい映画やDVDには対応していないそうですが、間違いなくすべての映像コンテンツにリーチするつもりでいます(英語圏の話ですが)。

(参考:IntoNow Can Hear What You’re Watching On TV. The Media Check-In Game Just Changed.http://techcrunch.com/2011/01/31/intonow/)
先日のPostで「ソーシャルエンターテインメントの時代にはプロフェッショナルコンテンツが再び力を持つかもしれない」と書きましたが、それを後押しするサービスが「IntoNow」だと思います。こうしたメディアチェックイン(media check-in)をシンプルに使いやすくするテクノロジーの到来こそがエンターテインメント業界で起こりつつあることです。
行動ターゲティングのようなアプローチではなく、チェックインのような明示的なアプローチがなぜ重要かという点についてはすでに議論されていると思いますので省きますが、個人的にはこの「メディアチェックイン(media check-in)」というキーワードは位置情報へのチェックインと同様に一つのビジネス領域をつくると考えています。他のライフログサービスと比較してもビジネスとしての有用性が高く、消費者のニーズも見込めるからです。ソーシャルリーディングを標榜する読書プラットフォーム「COPIA」(http://www.thecopia.com)も本にチェックインできる機能がありますし。各社がテレビや本などのメディアチェックインプラットフォームを競うことになるんじゃないでしょうか。
なお、もし事実誤認などがございましたら、Twitter(http://twitter.com/ro_mi)やFacebook(http://www.facebook.com/hiromi.kubota)などでお知らせいただけると大変に助かります。また、ご意見や感想などもいただければとても参考になります。
