Kindleでマンガは読めないかもしれない?
久しぶりに米国の電子書籍動向についての話題をNOTEにとります。AmazonのKindleが電子書籍のデリバリーコストを出版社に負わせる、という話です。

[参考:ComicsAlliance「Amazon Fees Makes Kindle Even More Useless for Comics」]
AmazonのKindleは販売台数を公表しておりませんが、2010年の終わりまでに800万台以上の売り上げたと言われております(参考:TeleRead「Kindle sales figures leak; beats analyst estimates by 60%」)。米国の電子書籍で圧倒的なシェアを持っているKindleですが、なぜこんなに売れるのでしょうか? おそらくは回線料(電子書籍のデリバリーコスト)の負担をユーザーに負担させるか、プラットフォームが負担するかという点が非常に大きいと思います。
例えばauの「biblio Leaf」(参考:「biblio Leafのご利用料金」)は割引でも525円/月がユーザー負担となっています。ところがAmazonのKindleはこの費用をAmazonが負担しています。つまり、Kindleユーザーは回線料を支払うことなく電子書籍を購入することができます。この気軽さがこれだけの台数を販売した理由の一つなのではないでしょうか。
さて、ここからが本題です。Amazonはこの回線料の負担を出版社にも求めるそうです。1MBあたり15セントという“delivery fee”です。米国のAmazonは下記のような料金テーブルを持っているそうです。
・2.99ドル-9.99ドルの電子書籍は出版社の取り分が70%(ただし15セント/1MBのdelivery fee)
・2.99ドル以下、または9.99ドル以上の電子書籍は出版社の取り分が35%(ただしdelivery feeはない)
マンガやビジュアルを多用した本はデータ容量も重いので、こうした本を持つ出版社には非常に厳しい条件になっています。かたやAppleのiPadは回線料をユーザーが負担しており(3G、Wi-Fi)出版社の取り分は70%となっているのに、なおAmazonのKindleに商品を出すという選択は出版社にとって非常に取りづらいものになりそうです。
普段、クレジットカードを当たり前のように私たちは使っていますが、その費用(3-5%)はクレジットカードに加盟する店舗が負担しています。代引だと逆に買う側=ユーザーが代引き手数料を負担しているのとは対照的ですね。AmazonのKindleはクレジットカードのように当たり前の存在になれるのか、またKindleに商品を出すことで出版社の売上がどれぐらい上がるのかがポイントとなりそうです。
以上は米国のお話。マンガ大国の日本市場でAmazonのKindleがどのような料金テーブルで挑むのか、注目です。
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